皆さん、こんにちは!
明日から7月ですが、今月更新は3回目。。。 本当にぼちぼちですね(笑)
明日から7月ですが、今月更新は3回目。。。 本当にぼちぼちですね(笑)
最近「このままでは医師がいなくなる」系の話題がテレビでやられ始めているので、その辺で以前から言いたかったことをupしようと思います。
2年前に福島県の公立病院で前置胎盤妊娠の帝王切開中、出血多量で母体が死亡したという事件が起こったのは皆さんもご存知かと思います。この病院の事故調査委員会がこれは医療事故であると認めたのですが、いわゆる”異状死”ではないとして届出はしなかったんですね。で、今年2月に福島県警が異状死の届出がなく、さらに証拠隠滅、””逃亡””(!!!)のおそれがあるという理由で執刀医を逮捕、拘留、起訴しました。
医療側は異状死と認定されずという判断をしているのに、司法側は全く逆の判断をしたというのがこの事件の異常さを示していると思います。
医療側は異状死と認定されずという判断をしているのに、司法側は全く逆の判断をしたというのがこの事件の異常さを示していると思います。
翻ってよく日本の医療と対比されがちな米国の実情を述べると、訴訟社会の米国で医療過誤、事故を公にする根底には、医療過誤に
業務上過失致死罪が免責されている
という事実があります。すなわち米国では医療過誤への刑事訴訟は明らかに犯罪とわかるもの以外にはないんですね。訴訟で何億という賠償金を民事で払うことはあっても逮捕はされません。 杏林大学病院における割り箸喉刺し事件で、原告の母親は担当当直医を「人殺し」呼ばわりしました。この事件での原告を殺すことになった直接的なものは”割り箸”とそれを口に入れたまま転ばせてしまった保護者です。担当医はその子を殺そうと思って誤診したわけではありません。米国での基準であればこの担当医は刑事裁判を受ける必要すらなかったにもかかわらず、日本では人殺し扱いです。裁判ではこの医師は幸い無罪になりましたが、マスコミの論調は司法判断がおかしいとしたものが圧倒的でした。
米国人医師から言わせると、日本での医療報道は異常だそうです。専門家でもない人がストーリーだけを読んで医師が悪いという記事を書き、放送する。。。
日本の医師は法的に全くプロテクトされていません。医者は神様ではなく、間違いも犯すし時に判断ミスもする。ミスはしないに越したことはないのは間違いありません。でも起こっってしまった時に、その人を助けようとしてした行為までも犯罪となる現在の体制は絶対に修正するべきだと思います。
最近、相次ぐ診療報酬の引き下げで給料は右肩下がり、地方に医師が減り労働条件も一部の病院を除き悪化の一途、そんな状況で疲れてミスすれば逮捕される、マスコミでは「こんな病院かかっちゃ駄目」的な医師を批判する内容のオンパレード どうなっとるの、この国は!!
逮捕されるくらいなら、診ませんよ!という時代が来てからでは遅いです。回りまわって被害を受けるのは一般の国民であることを理解する必要があります。